バーチャファイター5 R.E.V.O. のリリースで、格ゲー配信を始める人が増えています。スト6・鉄拳8・GBVSR と続いて、いまや格ゲー配信は YouTube・Twitch の中堅ジャンルとして根付いた感があります。とはいえ「OBSってなに?」「PS5でそのまま配信できるんじゃないの?」という人もまだ多いです。
このページでは、格ゲー配信を始めるために必要な機材・ソフト・設定・マナー・収益化までを2026年4月時点の情報でまとめます。VF5 R.E.V.O. を例にしつつ、他の格ゲーにも応用できる内容にしています。
① 機材:何が要るか
PS5 単体配信 vs PCキャプチャ配信
PS5本体には Twitch / YouTube への直接配信機能があり、最も簡単に始められます。ボタン一発で開始できる手軽さは魅力ですが、画質が720pか1080p30fpsまでに制限される、コメント表示が画面オーバーレイで自由度が低い、画面遷移エフェクトを入れられないなど制約があります。
本格的にやるならPCキャプチャ配信一択です。流れは:
- PS5 → HDMI → キャプチャボード → PC
- PC で OBS Studio を起動 → キャプチャ映像をシーンに追加
- OBS から Twitch / YouTube へ配信
キャプチャボードのおすすめ
予算1万円台なら Mokin / TreasLin 等の中華USBキャプチャでも事足ります。ただし最初の1台は信頼性重視で Elgato HD60 X を強く推奨。配信中の不具合は視聴者離れに直結します。
マイク・カメラ
最初はマイクなしで始めても全然問題ありません。実況音声が無くても「黙々とプレイ動画」の需要は安定してあります。やる気が出てきたらマイクを追加:
- FIFINE K688(5,000円台):USBコンデンサ。配信入門の定番
- SHURE MV7+(3万円台):USB+XLRハイブリッド。本気組
- SONY ECM-PCV80U(5,000円台):声質が素直な国内定番
カメラ(顔出し)は最初は不要。慣れてきて「顔出しで親しみを出したい」と思ったときに Logicool C922n / StreamCam(10,000円前後)あたりで十分です。
② OBS Studio 設定:これだけ押さえる
OBS は無料でダウンロード・無制限利用できる神ソフト。インストール直後は迷う設定項目が多いですが、格ゲー配信なら覚えるべきは5箇所だけです。
1. 出力設定
「設定」→「出力」→出力モード「詳細」:
- エンコーダ:NVENC(NVIDIA GPU)/AMF(Radeon)/x264(CPU)。GPUがあるなら必ずGPUエンコーダ
- ビットレート:1080p60fps なら 6000 kbps、720p60fps なら 4500 kbps
- キーフレーム間隔:2 秒
- プロファイル:high
2. 映像設定
「設定」→「映像」:基本解像度・出力解像度ともに 1920x1080、FPS 60。これだけです。
3. 音声設定
「設定」→「音声」:マイクとデスクトップ音声をしっかり指定。VF5 R.E.V.O.は BGM が著作権配慮されていますが、念のため Twitch のサウンドトラック設定(Soundtrack)の使用を推奨。
4. シーン構成
基本3シーンあれば十分:
- 開始画面:「もうすぐ配信開始です」のスタンバイ画像
- 本編:ゲーム映像 + マイク + コメントオーバーレイ
- 終了画面:「ご視聴ありがとうございました」
5. ホットキー
「設定」→「ホットキー」でシーン切替を割り当て。F9で本編、F10で開始画面のように物理キーで切り替えられると、トイレ離席が楽です。
キャプボ→OBS→配信プラットフォームの経路で、視聴者には2〜10秒程度の遅延があります。コメントを読みながら進める場合、自分のプレイと視聴者反応にズレが出るのを意識しましょう。Twitch は「Low Latency Mode」で2秒程度まで縮められます。
③ Twitch / YouTube どっち?
| 項目 | Twitch | YouTube Live |
|---|---|---|
| 初期視聴数 | 少なめ | チャンネル登録あれば多い |
| 収益化開始 | 3ヶ月で可能 | 1000登録+4000h必要 |
| アーカイブ | 14日(パートナーで60日) | 無期限 |
| 切り抜き文化 | 強い(クリップ機能) | 普通 |
| 格ゲー視聴者層 | 濃い(スクリム文化) | 幅広い(教材系) |
本気で格ゲーコミュニティに入っていきたいならTwitch。視聴者の濃さと、対戦相手探し(X連携 + Twitchで募集)の文化が確立されています。
教材系コンテンツ(コンボ解説・確反まとめ等)を積みたいならYouTube。ライブとアーカイブの両立がしやすく、長期的な再生数が稼げます。
両方やりたければ Restream.io(無料枠あり)で同時配信できます。Twitchで雑談・対戦、YouTubeで教材ライブ、と使い分けるのが現代の主流。
④ 配信中のマナー:格ゲー界の不文律
ここを軽視すると一瞬で炎上します。
- 対戦相手のリングネームを画面に映さない場合があります(特に晒し系の文脈で)。配信前に一声かけるのがベスト
- 負けて切断する(切断厨)動作は配信に映ると最悪の印象。負けてもしっかりリザルトを見届ける
- VF5 R.E.V.O. は降参(タップ)で潔く負けを認める文化があります
- コメントへの煽り返しは絶対NG。視聴者の指摘は「ありがとう」で受け取る
- 他配信者・他プレイヤーをdisる発言は配信時間中はやめましょう
⑤ 収益化への道のり
完全に趣味でやるなら気にしなくていいですが、ある程度視聴者がついてきたら現実的に考えます。
Twitch アフィリエイト・パートナー
- アフィリエイト条件(達成で広告・サブスク収益化):50フォロワー、過去30日に7日以上配信、500分以上、平均同接3名以上
- パートナー条件:上の倍以上+審査
- サブスク(500円/月)から配信者に45〜70%入る。月10人で2,000〜3,500円
YouTube パートナープログラム
- 登録者1,000人 + 過去12ヶ月の総再生時間4,000時間 OR Shorts 1,000万再生
- 広告収益。格ゲー単価は0.3〜0.8円/再生程度
投げ銭・スーパーチャット
Twitch のビッツ、YouTube のスーパーチャット、外部サービス(Streamlabs Tips、OFUSE)など。視聴者と直接の応援関係を築ければ、広告より収益効率が高いのが格ゲー界隈の特徴です。
半年〜1年でフォロワー300〜500人、平均同接10〜15人くらいになると、サブスク+ビッツ+広告で月1万円が見えてきます。これを「ゲーミングPC積立貯金」にするのが格ゲー配信者の典型的な楽しみ方です。
⑥ 配信を続けるコツ
- 毎日同じ時間に配信:視聴者がスケジュール把握できる
- X(旧Twitter)で配信開始通知を必ず投稿
- ランクマッチ縛り配信は飽きやすいので、月1で「コンボ研究配信」「観戦コメント配信」など切替
- 無理な日は無理しない。週3〜4配信で5年続ける方が、毎日2ヶ月で燃え尽きるより遥かに大きい資産になります
まとめ
格ゲー配信は、機材を揃える初期コストはあるものの、ランニングコストはほぼゼロで続けられる珍しい趣味です。何より、自分のゲームプレイが上達する記録が残り、コミュニティが広がる。お金にならなくても続ける価値がある活動です。
最初の機材は Elgato HD60 X + マイクなし + OBS で十分。半年やって続きそうなら本格的な機材投資を検討しましょう。
※価格は2026年4月時点の参考目安です。
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